欧米と日本の違い

すべてをうまくやるには時間がかかる
CBIは文化的理解も一つのビジネス領域としています。私たちはカルチャートレーナーでもありませんし、文化活動を推進するロマンチストでもありません。文化は教義的なものではないのです。また文化の違いを失敗の言い訳にしてはいけません。しかし、 マネージャーが身に着けるべき能力として、文化を効果的に利用する力が必要なのです。残念ながら多くの場合、文化の違いが、不品行や能力の欠如、脆弱な組織の言い訳になっています。CBIは問題解決に必要な文化、人材、組織間の事象をそれぞれお区別することを教えながら、失敗を避けるためのプロセスを多くの経営者にコーチングしています。成功と失敗をくり返すことで適応能力が身につくのです。

以下、文化的違いの一例です。
日本のことわざにある“裏には裏がある”の商習慣は欧米人には理解が難しい文化の違いの一つです。

 

食文化の違い

太古から主食である食物をどのように栽培していたかの違いが日本(アジア)と欧米の違いを理解するのに役立ちます。

  • 欧米の主食である麦を育てるには、土地、馬、鍬が必要。加えて狩りにでるため、外部から家族を守るためにフェンスをたて、非常に個人主義的。
  • 日本の主食である米を育てるには、水を引き込むシステム水田が必要。水田を作るにはチームとなって管理をする必要性がある。対立や論争は欧米よりも深刻にコミュニティーを壊すことにもなりかねない。

個人主義と自由主義

アジアの国々でフランス革命のような革命を経験し、宗教やギリシャ、ローマ帝国の西洋的価値観をもった国があるでしょうか。

  • ヨーロッパでいうところの個人主義とは日本文化の価値にはない。

欧米人が考える致命的な臆説

  • 欧米人と日本人は同じ働き方をする。
  • 日本人も同じ基準を用いている。
  • 基準やスタンダードはどこでも同じである。
  • 日本人は物事がどのように働くかわかっていない。
  • 問題の発生は能力不足が原因だ。(文化間の違いからくるものとは考えない。)
  • 日本人に対して仕事の仕方を教える必要がある。
  • 英語が話せない日本人はバカだ。
  • 欧米人と日本人の価値観はまったく異なる。

ビジネスは教育現場から(欧米人には理解できないこと)

  • 日本では本当のエリート教育は幼稚園からすでに始まっている
  • 日本ではプライベートを犠牲にしてでも、グループや会社、組織のために働く
  • 家族より会社が大事
  • チームプレーを強要される
  • ハーモニーが大事
  • 些細な間違いも他人に大きな影響を与える(連帯責任)

歴史的、また地理的な問題

  • 日本は1639年から1854年までの200年以上にわたり鎖国をしており、文化的に“内”と“外”の区別が強い
  • 日本の人口の8割は国土の2割程度の場所に集中している。人口密度は非常に高く、そのため、生活においても共存のためのルール、規律が必要不可欠
  • 日本人は互いに迷惑をかけないようにしている
  • 米作りには地域やグループでの“和”が尊ばれる
  • 調和が大事
  • 日本でもほかのアジアの国においてもフランス革命のような革命はなかった。辛抱強く、耐えることが美徳だった。

直接比較ポイント

Western

  • チームワーク、ワークパッケージ
  • 明確な権限移譲
  • 役割と責任の明確化
  • 限定的な協業

Japanese

  • チームワークは何よりも大事
  • 不明確な権限移譲
  • 変動する役割と責任
  • 徹底的な協業

 

欧米の決定プロセス

  • リーダーが決定する
  • 権力のある人に左右される
  • トップダウン

日本の決定プロセス

  • グループが決定する
  • 調和が配慮される
  • ボトムアップ

 

欧米のダイレクターとは

  • 直接的に命令する
  • 決断する

日本のダイレクターとは

  • 進む方向を示す
  • 決断はしない

 

 

日本も欧米もそれぞれの持つ役割によって機能していますが、上にあげたように、根本的に考える役割が違うのです。この違いをまず認識し、受け入れること。そして、背景にある情報を収集し、妥協点を見つけることが必要になってきます。

本音と建前

欧米人には理解しにくいですが、これは日本人の重要な価値観です。

  • その人の発言が本当に意図することとは限らない。
  • 日本人は和を尊ぶため周囲に気を使う。
  • 和が大事。対立は避ける。
  • コミュニケーションはするが何事も決めない。重要なことも明確に決めない。
  • 欧米人はこれを“うそをついている”と理解してしまう。

本音と建前を理解しないと、

欧米人は誤解や誤った反応、不信、恐怖を抱くことも多いのです。彼らはこの問題を自分自身で経験しながら学ぶのですが、コミュニケーションがうまくいかないと、日本人との関係を修復するのは難しくなるのです。

欧米における信頼は日本と似ている点もあります(義務も同様)

  • 信用を勝ち取るには時間がかかり難しい局面で証明される必要がある。
  • 約束をしたことを何度も何度も実現することで信用を得られる。
  • 日本企業は欧米人がなぜすぐれているかを聞かされるのに飽き飽きしている。
  • 欧米人は自分たちが一番であることを強調しますが、日本人はそれを証明することを望む。
  • 欧米人は“私が一番”というフレーズをよく使うが、日本人はその理由となる十分なデータを見ない限り本当に一番であるかどうかを信じたり、理解することはない。

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